
大手デベロッパー8社が集結して新築マンションのポータルサイトを運営する『メジャー7』が
昨年発表した『住んでみたい街アンケート』の結果によると、総合の第1位は「吉祥寺」となりました。
「吉祥寺」は2004年の調査開始以来、毎年上位にランクインするものの、
1位になったのは初めてのことです。
このブログでも開業当初に『住みたい街探訪』で取り上げたのですが、
再度、「吉祥寺 Part2」として、現在私が気になっている2つのことについてご紹介したいと思います。
なお、昨年の9月に「住みたい街ナンバー1を記念し、近日中に再度ご紹介します」と述べておいて、
9ヶ月近くも経ってしまいました。もしお待ちなっていた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。
さて、気になっていることの一つは、『伊勢丹吉祥寺店』についてです。
吉祥寺北口の発展に大きく貢献したといっても過言ではない『伊勢丹吉祥寺店』が、
来年3月上旬に閉店することが発表されました。
昨今の消費不振が原因とのことですが、
吉祥寺店については、売上の低迷は今に始まったことではなかったようです。
確かに随分以前から、サンロードやダイヤ街といったアーケード街はいつも人で賑わっているのですが、それに比べてその数十メートル先の伊勢丹周辺は、やや人通りが少なく、
人の流れはここ数年注目されてきた“東急裏”と呼ばれる西側へ向かっているように感じられます。
思い起せば私自身も、吉祥寺で不動産賃貸の仕事をしていた頃も、また中央線沿線に住んでいた頃も
実は吉祥寺には来ていても、ほとんど伊勢丹には行ったことがないことに気付きます。
ただ、今回の伊勢丹の閉店はいかにも昨今の百貨店の業績悪化を象徴しているようにも見えますが、
吉祥寺では8年前に近鉄百貨店も閉店しているだけに、
この商業地の役割が変化してきたと言ってもよいのではないかと私は思います。
15分も電車に乗れば日本でも有数の一大商業地“新宿”に出られるわけですし、
“住みたい街”としてあこがれの対象となっていながらも、開発余地は少なく、
また、20年前に比べて武蔵野市の人口は減っているわけですから、
既に街は成熟しきってしまったといってよいのかもしれません。となると、その先は衰退・・・!?
いえいえ、そこは“住みたい街ナンバー1”ゆえ、緩やかながら進化を続けてくれることを信じましょう。
くれぐれも吉祥寺らしさを失わず、他にありがちな街と化してしまわぬことを祈りながら・・・。
気になる伊勢丹跡地の利用や、その後の人の流れや客層の変化に今後も注目していきたいものです。
さて、2つ目の気になることは、JR東日本の御殿山社宅跡地の行方です。
この社宅跡地は吉祥寺駅の南西側、駅にも井の頭公園にも近い、恵まれた立地にあります。
広大な敷地で、南側に井の頭自然文化園を眺められ、
きちんとしたコンセプトと設計、施工で住宅が売り出されれば、
多少価格が高くても購入希望者が殺到することでしょう。
しかしこの敷地、JR東日本は入札も行なわず随意契約で売却、
その後も密かに転売が繰り返されているらしいのです。
そのうえ、現況北側は時間貸しの駐車場、南側は野原なのです。
不動産市況の回復を待っているのか、さらなる転売をもくろんでいるのか、なんなのか、
今となっては希少性の高い住宅としての一等地、いったいどうなることやら・・・?
時々住宅情報を確認したり、現地を訪れたりしている次第です。
どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひともご連絡ください!
と、いうわけでまるで不動産のストーカーのように吉祥寺から目が離せない西澤は
これからも吉祥寺に注目していきます!
今回は、大手デベロッパー8社によるマンション検討者向けサイト『メジャー7』が
2004年以来毎年調査している「住んでみたい街ランキング」において、
2007年に突如トップ10入りし、2008年には15位と順位は下げたものの、
依然ランキングの上位に位置する「豊洲」をご紹介します。
豊洲はここ10年ほど、ほとんど毎年のように新築マンションが供給されています。
それもほとんどが大規模・タワーマンションです。
上の写真は現在販売中のマンションですが、これらに限らず、
豊洲にできるマンションはその多くが運河に面し、まさにウォーターフロント、
上層階でなくても眺望や採光、開放感に優れているという意味では魅力的なマンションです。
街並みも整然としていて美しく、大規模商業施設も徒歩圏内にあり、とても便利。
しかも銀座をはじめ、都心へのアクセスの良さも格別です。
しかし、特に上の写真のマンション、昨年完成した総戸数1,481戸の『パークシティ豊洲』ですが、
これを見たとき、その堂々たる存在感と、あまりの“住戸密度”にクラクラしました。
よくあれだけの数の住戸が売れたな、と。
と、同時によくあれだけの人に住まいとして選ばれたな、と。
価格だって、決して安くはありませんから。
元々豊洲をはじめ周辺の「埋立地」の多くは用途地域が工場地域や準工場地域です。
近年工場は姿を消し、デベロッパーの意図により高級住宅街としての街並みを形成しつつありますが、
住宅のほとんどが集合住宅であることや、大地に根付いた豊かな緑がないこと、
輸送用車両の多い幹線道路が街の中心を走ることなど、
高級住宅街にしてはあまりにも人工的で無機的な印象です。
また、築地市場の移転先として注目の豊洲6丁目は、土壌汚染の問題を抱えています。
移転してもしなくても、それはそれでこの街の印象はまた大きく変わるのではないでしょうか?
そして豊洲やその周辺ではもう既に大規模・タワーマンションが溢れています。
でも開発余地はまだまだ豊富で、今後もあちこちで大規模マンションが供給されていくことでしょう。
そうなると、希少性は薄れ、供給過剰感が漂い、資産価値ははたして維持できるのでしょうか?
実は私は個人的に「埋立地」に住むことを良しとしません。
と、いうか不動産や建築の専門家で「埋立地」を評価する人を未だ知らないので、
これは個人的な意見というより、ある意味客観的な評価なのではないかと思っています。
その1番の理由はやはり災害に弱い立地であることです。
大地震が起きた際には液状化が懸念されますし、また液状化しなかったとしても
地盤は軟弱ですので、建物を支える長い長い杭が損傷する危険性も指摘されています。
加えて豊洲は“本土”と橋でつながった島のような存在で、災害時には橋に人や車が集中し大渋滞、
万が一橋が損傷すれば孤立することにもなりかねません。
さらに塩害、高潮、津波・・・
もちろんそんなことは想定の範囲内で、最近の高い建築技術である程度は解決済みかもしれません。
でもいつの時代も自然の威力に驚かされるのが常であり、ましてや数年のうちに
関東に大規模地震がおこる可能性が高いと言われている昨今に、
しかも住宅が余っている時代に、何も危険性の高い立地を選ばなくても・・・というのが私の考えです。
今回は『住みたい街探訪』とは言いながら、注意喚起の場とさせていただきます。
既に豊洲に住んでいらっしゃる方や豊洲のみならず、「埋立地」に住んでいらっしゃる方、
もしくは既に「埋立地」での住宅購入を決めた方の多くは、そういうリスクを理解したうえで、
それでもこの立地のメリットを重視し、選択したこととは存じますが、
もし、メリットばかりに気をとられて検討している方がいらっしゃるとしたら、
自己の住まいとしてふさわしい場なのか、
もう一度メリット、デメリットを検討しなおしてみることをおすすめします。
“高級住宅街”と聞いて多くの方が思い起こす街はどこでしょう?
麻布、広尾、番町、松濤、田園調布、成城、山手・・・などでしょうか?
私が真っ先に思い浮かべるのは田園調布です。
そして、私が「住んでみたい街」のナンバー1も田園調布です。
ちなみに“住みたい街”と“住んでみたい街”はニュアンスが異なり、
“住んでみたい”という言葉には「当面は住めないけど・・・」という前置きが
ありそうな気がします。
つまり“憧れ”や“理想”となる街がその対象になるのではないでしょうか。
田園調布駅の改札を出ると、
西側にこの街のシンボルとなる赤い屋根の旧駅舎が少し高い位置に見えます。
これが高級住宅街へのゲートの役割をしていて、
それをくぐると到底駅前とは思えないような風景が広がります。
まるで大規模公園の入口のようです。
そもそも商店街のある東側よりも西に向かって標高が高くなっており、
その点でも“高級住宅街”たる条件を充たしています。
また、駅周辺は線路が地下にもぐっていて、踏み切りもなく
電車の走る音やホームのベルなども聞こえず、とても静かでゆったりとしています。
そして駅の西側に建つ邸宅はいずれも豊かな緑に囲まれ、また建物は比較的新しく、
非常に美しい街並みを形成しています。
ただ、空き巣などの犯罪もおきやすいため、セキュリティにも力が入ってます。
一方で高い塀で囲ってしまってはこの街並みが台無しです。
少し歩き回っていると、ある邸宅の前に警官が立っています。
表札には「鳩山」の文字が。
そう、次期総理大臣の鳩山由紀夫氏の自宅です。
まさにセレブ中のセレブ、やはりこの街は高嶺の花だな~と実感しました。
ただ聞くところによると、この街並みの今後を危ぶむ声も少なくないようです。
少子高齢化が進み、邸宅が住み継がれなかったり、
成功の証としてこの地に移り住んだ者の中には、その後の収入や業績の低迷により、
土地を切り売りし去る者もあり、敷地は細分化され、緑も減ってきているとか。
これは田園調布に限ったことではありませんが、
せめて首都圏でも屈指のこの高嶺の花だけは、
いつまでも美しく咲いていてほしいものです。
各媒体で「住みたい街は?」という主旨のアンケートを行なうと、
大体この街がランキングの上位に入ってくる人気の街、自由が丘。
メジャー7の『住んでみたい街』アンケートでも
昨年、初めて吉祥寺に1位の座を譲ったものの
ずっとトップに君臨していました。
このブログを始めて今回で150回目、
毎回ではないものの、いくつもの住みたい街を取材しご紹介してきましたが、
この人気の街、自由が丘を取り上げるのを、いつもなんとなく躊躇してきました。
上位3位以内に入るには“自由が丘だからこそ”という何かがあるはずなのですが、
何度訪れても、自分なりに納得できる答えがみつからなかったからです。
しかし今回、再度この街を訪れ、歩き回り、あらためて他の街と比較してみると、
実はありそうで他にはない街であることに気づきました。
まず交通便。東横線には日比谷線や目黒線が乗り入れ、それらを通じて
東武伊勢崎線へ、南北線へ、埼玉高速鉄道へ、都営三田線へもつながります。
さらに横浜方面はみなとみらい線へも直通で行けるほか、
平成24年には副都心線も乗り入れ予定です。
なお、目黒線には徒歩数分の奥沢駅まで行って利用可能、
また自由が丘駅は大井町線も利用可能です。
そして買物便。
「若者」や「女性」などの特定のターゲットを想定した店が集結しているのではなく、
さまざまなニーズとターゲットに対応した店が点在しています。
それも気後れしない程度の高級感を漂わせて。
つまり女同士でのウィンドーショッピングも、デートも、家族とのレジャーも、
もちろん日常の買物も、この街を散歩しながら気楽に楽しめるのです。
こうした格別の便利さと心地よさの絶妙なバランスが
この街の魅力ではないでしょうか?
“自由が丘だからこそ”の何かがあるのではなく、
そうした際立った個性がない、
ファジーで柔らかい雰囲気が人を惹きつけるのでしょう。
ちなみに、自由が丘に住みたい理由を見てみますと、複数のアンケート結果で
多くの人が「交通便」や「買物便」といった利便性に加えて、いやそれ以上に
「オシャレだから」とか「街の雰囲気がよい」、「洗練されている」など、
街のイメージのよさを挙げています。
また、圧倒的に女性に人気の街かと思いきや、
女性よりもむしろ男性の支持を多く得ていることも人気の証です。
でも私にとっては『住んでみたい街』ではありません。
私はやはり並木道があって、大規模公園があって、
街中に溢れるばかりの緑豊かな街に住みたいのです。田舎者ですから。
今回ご紹介する中目黒は誰もが知っているメジャーな街ではないかもしれませんが、
『住みたい街』ランキングではだいたい20位以内には入ってくる人気の街です。
しかも近年、駅前の再開発が進行中であり、人気急上昇中の注目の街でもあります。
高架となっている駅の真下には、東横線と交差するように山手通りがあり、
この通りの両側には飲食店を中心とした店舗が数多く見られます。
駅前には再開発で誕生した『中目黒ゲートタウン』がそそり立ち、
その山手通りをはさんだ向かい側にも、再開発により今年の10月末に完成予定の
タワーマンションが、既にその存在感を示していました。(上の写真)
低層階には多彩なショッピング施設や公共施設が設けられる予定になっており、
年末の入居開始時にはより賑やかさを増すことになりそうです。
また、山手通りにほぼ平行して流れる目黒川沿いは、
桜の名所ともなっている並木道で、特に中目黒から池尻大橋にかけては
個性的なショップが点在しており、店先を眺めながらの散歩が愉しめます。
この桜並木については、来春の開花時にまた改めて取材し、ご紹介するつもりです。
さて、この街の魅力はやはり駅前の再開発で利便性と街の景観が向上したこと、
そして何といっても渋谷にも横浜にも六本木や霞ヶ関、銀座へも
ダイレクトでアクセスできる交通利便性です。
それに加えて徒歩で代官山や恵比寿にも行くことができます。
それから情緒豊かな目黒川と桜並木、さらに丘の上には高級住宅街。
この街に住んだらきっと休日が楽しみになりそう♪
街中を歩いていると、そんななんともウキウキするような気分になりました。
そして予定していたよりも長時間、長距離の散歩を、
いえ“ウォーキング”を満喫してしまいました。
もちろん私だけでなく、
目黒川沿いや公園では犬を連れたたくさんの人々も散歩を愉しんでいました。
そして最後にたどり着いた西郷山公園は富士山も眺められる展望スポット。
中目黒の街を一望し、清々しい風に包まれる、なんだかとても癒される場所でした。
そんなわけで、個人的には自由が丘より断然“住んでみたい街”の中目黒でした。
(中目黒を望む)
前回訪れた中目黒から南東方面へ徒歩約20分、
JR目黒駅前は山手線の駅前らしく活気に溢れています。
中目黒より店舗の数も人通りもぐっと増え、賑やかな印象ですが、
店舗や住宅は目黒の方が圧倒的に古く、“オシャレさ”はあまり感じられません。
古くから開発されてきた成熟した街で、
その利便性から新旧多くのマンションが供給されてきました。
(山手通り沿いに建ち並ぶマンション)
でも実はこの目黒駅、品川区に位置し、住居表示は上大崎、
なんとも微妙な位置にあります。
また用途地域も駅周辺だけでも第1種低層住居専用地域から商業地域、準工業地域など
細かく切り分けられ、さまざまな表情をもっています。
JR目黒駅の北東は自然教育園と庭園美術館一帯の溢れるばかりの緑、
南東は高級住宅街、西口の目黒通り沿いは古くからの商店街、
そこから一歩踏み入るとマンション街、そして目黒川沿いの自然豊かな桜並木・・・
少し歩き回っただけでいろんな風景に出会えます。
ただ、それにしても坂が多い。それもかなり急な坂が・・・。
特に目黒駅から西へは目黒川や山手通りに向かって大きく下っており、
坂の下に住んでいたら相当足腰が鍛えられそうです。
また、駅の南東側には「花房山」や「池田山」といった、
その名のとおり小高い“山”があります。
これらに「島津山」、「御殿山」、「八つ山」を加えて
“城南五山”と言うそうですが、
いずれもその山の上部は由緒正しき高級住宅街となっています。
ただし、最後の「八つ山」だけは既に切り崩されて“山”にはなっていませんが。
とにかく目黒の街歩きは“トレッキング”レベルの運動量になりました。
しかし、起伏の多い街は良好な住宅街が存在し、緑も多く、
また高台からの眺めも心地良く、街並みとしては良いこと尽くめです。
登り坂の移動も“健康のため”と割り切れば、
あらためて目黒はとても変化に富んだ魅力的な街だな~と感じました。
そしてこの成熟した街は今もこれからもさらなる進化を続けています。
幾度となく登り下りを繰り返しながら目黒をかっ歩し、
運動の後の“一杯”を求めて隣街の恵比寿へと向かいました。
次回はその“ビールの街”、恵比寿をご紹介します。
私は無類の酒好きであり、“恵比寿”といえば真っ先に“ビール”が思い浮かびます。
そして恵比寿周辺を通りかかり、時間のある時には決まって
『恵比寿ガーデンプレイス』内の『恵比寿麦酒記念館』に立ち寄り、
試飲コーナーで4種類の生ビールが飲める『飲み比べセット』を楽しみます。
よって、これまで私にとっての恵比寿は駅から連絡通路を使って、
『恵比寿ガーデンプレイス』へ直行、直帰するだけの街でした。
しかし今回、改めて恵比寿の街を歩き回ってみると、
この街は実に静かな住宅街であることに気がつきます。
それも集合住宅が多く、“マンションの街”といっても過言ではありません。
もちろん、駅周辺は飲食店を中心とした商業地帯となっており、
目黒同様、狭い範囲に第1種低層住居専用地域から商業地域、準工業地域まで
多種類の用途地域が混在している街なのですが、
基本的に駅からどちらへ行ってもすぐにマンション中心の住宅街がある点は
目黒とは異なります。
そうした意味では山手線の駅を最寄りとする都心の街ならではの利便性を確保しつつ、
静かな住宅街の中で暮らせることがこの街の最大の魅力といえます
駅ビルや『恵比寿ガーデンプレイス』内の三越など大規模商業施設もあり、
それでいて、おしゃれなショップの多い代官山や中目黒も徒歩圏内。
買物も散歩も楽しめる街である点も魅力的です。
ただ唯一残念なのは、やや緑が少ない点です。
隣町の目黒や中目黒に豊かな自然をもたらす、桜並木が美しい目黒川や
庭園美術館一帯などのような大規模公園や緑地がなく、
また、豊かな植栽を有する邸宅街が少ないからでしょうか。
しかも山手線の東側を流れる渋谷川は、緑は決して少なくはないものの
岸辺はコンクリートで固められ、マンションの間を縫うように流れています。
もちろん遊歩道などもありません。(上の写真)
そのためか、街全体が「コンクリートに囲まれた無機的な街」という印象でした。
私は東北出身の田舎者であり、今も自然豊かな郊外に暮らしておりますので、
恵比寿のような都会的な街は、なんとなく居心地が悪いのも否めません。
とはいえ、今日もまた『恵比寿麦酒記念館』の試飲コーナーで生ビールを飲み、
「ここに住んでいたらこんなにおいしい生ビールが毎日安く飲める・・・♪」
なんて考えている私がいたのでした。
きっと周りにいた人たちには、とても居心地がよさそうに見えていたことでしょう。
今回は恵比寿の東隣の街、広尾をご紹介します。
恵比寿駅を出て東へ2分ほど歩き、渋谷川を渡りゆるやかな坂を上り始めると
既にそこは渋谷区広尾です。
この住居表示でいうところの「広尾」は渋谷区の東南部にあり、
日比谷線の「広尾駅」はこの渋谷区広尾の東端に位置し、駅の東側は港区です。
住居表示でいうところの「広尾」は静かな住宅街です。
「広尾」という地名は1丁目から5丁目までありますが、
2丁目から3丁目にかけて南北に走る谷があり、谷底の低地には比較的庶民的な家が、
そして2丁目を中心に、丘の上は高級住宅街となっています。
さらに広尾で忘れてはならないのが、『広尾ガーデンヒルズ』(上の写真)です。
この物件はトップクラスの分譲マンションとして名高く、
高級マンションのシンボル的存在といっても過言ではありません。
というのも、最も新しい建物でも築23年を超えており、
それでもなお3LDK以上の間取りについては未だに1億円を超える価格で
取引されている、いわゆる“ヴィンテージマンション”だからです。
しかし今年、この物件の北西側に『広尾ガーデンフォレスト』(下の写真)が竣工し、
それと比べると、やはり『広尾ガーデンヒルズ』は「歳をとったな~」と感じました。
敷地内の樹木も見事に成長しており、低層階は日当たりや採光も阻害されるほど。
よっぽど『ガーデンヒルズ』の方が“フォレスト”という感じでした。
そして外苑西通りを渡り、反対側の港区麻布界隈へも足を延ばしてみました。
まず、なんといっても緑豊かな『有栖川宮記念公園』(下の写真)、
そしてその公園内にある『都立中央図書館』、公園の東にある運動場などは、
本当に贅沢な立地です。
周辺には大使館も多く、これぞ日本が誇る住宅街なのでしょう。
都心にあって緑豊かで、のんびりしており、商店街や商業施設も充実、
さぞかし住みやすいことだろうと、ここに住んでいる人が本当に羨ましいと思う反面、
例によってものすごい居心地の悪さを感じてしまいました。
外国人が多いせいでしょうか?
それとも、あきらかに住人とは思えない観光客(?)のような人の多さでしょうか?
道行く人々のどことなくファッショナブルな雰囲気のせいでしょうか?
・・・あくまでも個人的な感想ですが、
この街、なんだかとっても“よそよそしい”のです。
たぶん、大成功してお金持ちになったとしても、この街には住まないだろう、
そう感じるほど気後れしてしまった高級住宅街の広尾でした。
そして、安っぽい芳香剤を思い起こし、大嫌いだった金木犀の香りが、
ここでは高貴な香りに感じるほど異次元的な高級住宅街の広尾でした。
都心南西部に連なる『住んでみたい街』の上位ランキングの街をご紹介する
このシリーズも今回の「青山」が最後です。
ただこの「青山」、そういう駅名も住所名もないのです。
東京メトロ銀座線・半蔵門線の「青山一丁目」駅がありますが、
正確にはこの駅は、北青山一丁目と南青山一丁目にまたがるように位置しており、
その北青山は一丁目から三丁目、南青山は一丁目から七丁目まであり、
その両方を合わせると、かなりの面積になります。
それでは『住んでみたい街』のアンケートで「青山」と答えた方は
具体的にはどこをイメージしていたのでしょう?
「青山」といえば・・・私は「青山霊園」と「青山ベルコモンズ」が思い浮かびます。
「青山霊園」は、地名のイメージからなんとなく
背の低い墓石が並ぶ外国人墓地のような様子が想像されますが、
一部を除いて、結構昔ながらの日本の墓地そのものです。
ただ霊園の中心にある桜並木(上の写真)は実に美しく、
毎年開花時期には多くの人が花見に訪れます。
普通は墓地に近かったり、窓の外に墓地が見えることを嫌がる人が多いのですが、
「青山霊園」の場合はほとんど嫌悪要因にはなっていないように思います。
「青山霊園」は都心にポッカリ開いた空間。おかげで眺望が開け、
六本木ヒルズや東京ミッドタウン、東京タワーなどが眺められますから。
そして「青山ベルコモンズ」(上の写真)。
今でこそおしゃれなファッションビルはあちこちにあり、
ここだけが流行の発信地というわけではありませんが、
私がスポーツウェアメーカーながらアパレル業界で働いていた頃は、
ここは紛れもなく“大人のファッションの聖地”という存在でした。
よって、私にとって「青山」はとてもおしゃれな街という印象ですが、
多くの方にとってもそうなのではないかと思います。
青山通り沿い、表参道駅周辺、骨董通り沿いなどは高級ブティックが軒を連ねますが、
「青山」のどこに行ってもだいたい個性的かつおしゃれなショップが点在しています。
自由が丘や中目黒、代官山など、これまでいくつものおしゃれな街を見てきましたが、
青山はそれらの街より、ちょっと大人向けでちょっと格上な感じがしました。
まっ、いずれにしても今の私にはかなり不釣合いな場所です。
道行く人のファッションや店先のウィンドーの中ではなく、
建物や街並みにのみ興味と関心が向くのですから・・・。
ちなみに、「青山」の街のほぼど真ん中となる場所で、
酒井法子被告が覚せい剤を所持・使用していたという自宅マンションを見つけました。
物件名は知っていましたが、事前に場所を調べていたわけではありません。
何度かテレビで見ていた外観で、すぐにそれとわかりました。
「青山」に住んでみたいという人にとっては、魅力的な物件のひとつだと思います。
それだけに、こんな事件の舞台となって、
このマンションが哀れに思えてなりませんでした。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子