
先日、ある偉大なる先輩FPとお話する機会があり、
そこでギョッとすることを問われました。
「『私は“中立”的立場で顧客の相談に応じます。』
というFPをどう思いますか?」と。
一瞬、「FPはそうあるべき・・・」と思い、次の瞬間、「ん?」と疑問が・・・。
そしてよく考えてみると「それではいけない!」と気づきました。
そう、顧客満足度の高いFPは“中立”ではなく、
完全にお客様の立場に立っているのだと。
その直後、「中立な立場」とか「中立な第三者」とか、その耳障りのよい言葉を
よく考えもせず使っていた自分をとても恥ずかしく思いました。
そして改めて考えてみると、自分は少しも“中立”ではなく、
常に相談に来られたお客様の立場でアドバイスしていると確信もしました。
さらに“第三者”という言葉も、
よく考えてみると実態とかけ離れて使っていたことに気づきます。
よく相談に来られる方からも
「第三者の意見が聞きたい」と期待されることがあるのですが、
私は正確には第三者というより、“第1.5者”なのだと思っています。
例えばマンションの売り手と買い手がおり、
通常、買い手の方が私のところへ相談に来られるわけですが、
私が売り手と買い手の中間に立っているかというとそうではなく、
また、はたで見ている傍観者かというとそうでもありません。
いつも買い手の身になって、この購入が満足度の高いものなのか、
また安心、納得できるものなのかについてアドバイスしているつもりですから、
買い手側に近い存在だということで、それを言葉にするなら“第1.5者”なのです。
これはつまり「顧客の利益を追求する」ということなのですが、
ただ、もし売り手側が、私に相談に来られても、
私はきっと買い手の立場で物申すことになると思いますので、
常に顧客の利益を追求することが求められる弁護士とはこの点で決定的に異なり、
私は常に買い手の立場に立っているのだということにも改めて気づきました。
私は「中立な第三者」の立場で皆さんの相談に対応するわけではありません。
住宅購入をなさる方の立場に立って、場合によっては購入検討者の“代理”となって
安心、納得の住宅をサポートしたいと思っております。
その証として、
なるべく「私があなたなら、○○します。」という見解を伝えるようにしております。
よって皆さんも「中立な第三者」の言葉の意味をもう一度よく考えてみてください。
それは、場合によっては売り手側の立場も考慮するということであり、
売り手側のメリットが大きいなら買い手に不利益を強いることもあるということです。
「中立な第三者」。いかにも買い手のメリットになりそうな立場に聞こえますが、
そうとは限らないことを肝に銘じて相談相手をよく吟味しましょう。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子