
“高級住宅街”と聞いて多くの方が思い起こす街はどこでしょう?
麻布、広尾、番町、松濤、田園調布、成城、山手・・・などでしょうか?
私が真っ先に思い浮かべるのは田園調布です。
そして、私が「住んでみたい街」のナンバー1も田園調布です。
ちなみに“住みたい街”と“住んでみたい街”はニュアンスが異なり、
“住んでみたい”という言葉には「当面は住めないけど・・・」という前置きが
ありそうな気がします。
つまり“憧れ”や“理想”となる街がその対象になるのではないでしょうか。
田園調布駅の改札を出ると、
西側にこの街のシンボルとなる赤い屋根の旧駅舎が少し高い位置に見えます。
これが高級住宅街へのゲートの役割をしていて、
それをくぐると到底駅前とは思えないような風景が広がります。
まるで大規模公園の入口のようです。
そもそも商店街のある東側よりも西に向かって標高が高くなっており、
その点でも“高級住宅街”たる条件を充たしています。
また、駅周辺は線路が地下にもぐっていて、踏み切りもなく
電車の走る音やホームのベルなども聞こえず、とても静かでゆったりとしています。
そして駅の西側に建つ邸宅はいずれも豊かな緑に囲まれ、また建物は比較的新しく、
非常に美しい街並みを形成しています。
ただ、空き巣などの犯罪もおきやすいため、セキュリティにも力が入ってます。
一方で高い塀で囲ってしまってはこの街並みが台無しです。
少し歩き回っていると、ある邸宅の前に警官が立っています。
表札には「鳩山」の文字が。
そう、次期総理大臣の鳩山由紀夫氏の自宅です。
まさにセレブ中のセレブ、やはりこの街は高嶺の花だな~と実感しました。
ただ聞くところによると、この街並みの今後を危ぶむ声も少なくないようです。
少子高齢化が進み、邸宅が住み継がれなかったり、
成功の証としてこの地に移り住んだ者の中には、その後の収入や業績の低迷により、
土地を切り売りし去る者もあり、敷地は細分化され、緑も減ってきているとか。
これは田園調布に限ったことではありませんが、
せめて首都圏でも屈指のこの高嶺の花だけは、
いつまでも美しく咲いていてほしいものです。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子