
今回は現在NHK朝の連続ドラマの舞台となっている川越をご紹介します。
川越は、埼玉県内に限った“住んでみたい街”のアンケートを行なえば、
おそらくトップ5には入ってくる街だと思います。
都心からはやや離れますが、埼玉県内では有数の商業地であり、
JRのほか、東武東上線や西武新宿線も乗り入れているうえ、
国道16号と254号が市の中心を通り、また関越自動車道の川越インターチェンジも
市街地の近くにあるなど、交通利便性にも優れています。
そして何といってもこの街の魅力は『小江戸』とも呼ばれる街並みがあることです。
JRと東武東上線が乗り入れる川越駅から北へ徒歩約10分、
西武新宿線のターミナル駅「本川越」がありますが、
『小江戸』の街並みへはそこからさらに北へ10分ほど歩きます。
商店が建ち並ぶ道を歩いていくと、一目でそれとわかる『蔵造り』の建物が現れます。400m以上も続く江戸情緒の漂う街並みはまるで時代劇のセットのようです。
思わず「おお~っ」と声をあげてしまい、次の瞬間にはカメラを構えていました。
夢中になって写真を撮り、ふと再び街並みに目をやると、
なんとも空が広く感じられ、通りも実にすっきりしています。
実はこの『蔵造り』が建ち並ぶ『一番街』は2年前に街並みを整備したとのこと。
そのため電柱や電線がなく、街灯も低くてスリムで建物に合った雰囲気、
しかも歩道はフラットな石張りです。
このリニューアル以来、若いカップルも多く訪れるようになったとか。
平日でも中高年を中心に人で溢れていると聞いていたので、
それに加えて若者も増えているとなるとゆっくり写真が撮れないかと思い、
上の写真は平日の朝、撮影した次第です。
しかし、リニューアルよりもこの街を引き立てている要因は、
実は周辺にマンション等の高い建物が無いことではないかと私は思います。
以前、やはりドラマの舞台となったことで気になり、訪れた神楽坂では、
細い路地の先にメタリックに光るタワーマンションがあり、とても興ざめしました。
そして電柱や電線、看板などが情緒溢れる風景の邪魔をします。
他の街でも並木道や趣ある街並みの撮影で、いつもそれらを避けるのに苦心します。
帰宅して都市計画図を確認してさらに驚きました。
『蔵造り』の建物一帯は建物の制限が最もゆるい商業地域ではありませんか!
最寄り駅から徒歩10分とはいえ、商業地域なのにマンションが建っていないとは、
驚きです。もちろん、全て調べたわけではないのですが、
少なくとも『蔵造り』の街並みの撮影を邪魔するマンションは見当たりません。
先日訪れた浦和とは大違いです。
確かに川越は一戸建ての住宅が多い街ではありますが、
駅周辺にはマンションも多く存在していますし、
また最近7年のマンション供給量の累計は埼玉県内ではトップ5に入るほどです。
にもかかわらずこの街並みとは、これこそ本当の“都市計画”なのだと思いました。
今後もこの街並みを大事に保存し、多くの観光客を魅了してほしいものです。
川越には『蔵造り』の街並みのほか、そのすぐ近くに『菓子屋横丁』が、
そしてこの川越が城下町として栄えたことの証である『川越城の本丸御殿』、
さらに『喜多院』など見所もたくさんあります。
まるで観光案内のような内容となってしまいましたが、
ぜひ一度『小江戸』めぐりをしてみてはいかがでしょうか?
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子