
昨年、今年と、首都圏ではマンションの供給が
ピーク時の半分程度まで減ってしまいましたので、
販売の“激戦地区”も減ってしまいました。
新築マンションに限定して物件選びをなさる方にとっては、
検討エリアで過剰にならない程度に多数の物件があった方が比較検討ができ、
また、希望の物件に出会える可能性が増えるのではないかと思います。
よって、“激戦地区”はマンション購入検討者にとっては
メリットがある立地条件であると思うのですが・・・
今回ご紹介する「浦和」は、新築マンションが比較的コンスタントに供給されており、
埼玉県庁やさいたま市役所のある埼玉県の中枢であることから
埼玉県内で最も注目されている街であるといっても過言ではありません。
現在もセールスポイントの異なる物件が5物件以上供給されていますので、
選択肢も豊富で、検討にはよい環境と言えます。
また現在、JR浦和駅の高架化と駅周辺の再開発が進んでいます。
この一連の開発のさきがけとして東口には平成19年に浦和パルコがオープンし、
西口に比べてかなり寂しい印象だった東口に活気が生まれました。
平成24年には浦和駅に湘南新宿ラインが停車するようになることや
駅の南側の開発が引き続き進められていることからも
多くの方が浦和の今後に期待しているのではないかと思います。
それに加えて、浦和は教育水準の高い学校が多く存在する街としても注目されており、
埼玉県内では最も人気のある街です。
残念ながら『メジャー7』による『住んでみたい街アンケート』では
上位25位内に浦和はもとより埼玉県の街はランクインしておりませんが、
もし埼玉県内に限って『住んでみたい街』を尋ねたなら、
浦和はおそらくトップ3に入ってくると思われます。
しかし実際に訪れてみると、浦和駅西口に関しては、
“住んでみたい”とはなかなか思いづらい街並みです。
埼玉県政やさいたま市政の中心でかつ埼玉を代表する商業地、
また歴史ある神社や寺も残る文化の中心となっている西口一帯は
その大半の土地が商業地域に指定されています。
もちろん、その利便性を重視するなら充分な価値はあるのですが、住環境としては、
「商業地域に建つマンションは要注意!」と言わしめる悪しきお手本を
ここでは多数見かけることができます。
以下の写真はその一例です。
都市計画により土地の利用を区分する「用途地域」は12種類に分かれておりますが、その中で、「商業地域」は建築物の用途制限が最もゆるく、
大規模工場以外のほとんどの用途の建物が建てられます。
つまりパチンコ店やカラオケボックス、スナックやバー、ラブホテルなども可能です。
それだけでなく、敷地面積に対する建築面積や延べ面積の比率も高く、
日影規制を受けないため、写真のように既存の建物の南側に、たいした距離も設けず
高い建物を建てることもできてしまうわけです。
これでは日当たりも眺望もまったく期待できません。
それどころか、昼間でも真っ暗で、プライバシーすら気になり、
健康的な生活も送れないのではないかと思われます。
ここまでしてこの街の利便性が魅力でしょうか?
いや、こうした物件を購入された方の多くは、
こうなることを購入時には想定していなかったのでしょう。
今回、浦和を訪れ、変わり行く街に期待を寄せながらも
浦和に限らず、商業地域内の物件は要注意だということを改めて思い知りました。
もちろん全ての商業地域に建つ物件がこうなるというわけではありませんが、
本当に参考となる事例がありますので、商業地域内の物件を検討されている方は
ぜひ浦和の西口を訪れてみてはいかがでしょうか?
ついでに浦和はうなぎで有名な街、老舗うなぎ店でぜひご賞味あれ!
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子