
これまた久しぶりの『噂の物件訪問』は、二子玉川駅東側の再開発により誕生する
『二子玉川ライズ タワー&レジデンス』です。
長年開発が進まなかった二子玉川駅東側の再開発がやっと動き出したことから、
元々注目していた物件でしたが、
“都心さえ、あこがれる街。二子玉川”というキャッチフレーズでより関心が高まりました。
その後ある不動産広告の仕事の場で、
モデルルームオープン前にこの物件のパンフレット類を見る機会があり、
構造、設備、仕様など、どれをとっても高級感あるその内容にますます期待感が増しました。
どうやらこの物件は、都心の高級高額物件並みの造りをしつつも、
都心ではなかなか得られない静かで緑多い住環境を提供する、
そんな贅沢さをセールスポイントにしているようです。
実にモノは良い、しかし価格を見て愕然、
さらに多摩川の対岸から建築中の現地を見て違和感を覚えました。
もし私がこの物件の営業担当者だったら・・・
そう考えた時、「誰に対してどう売ってよいのか・・・?」と迷ってしまうのです。
明らかに造りや価格水準は高級志向、しかし立地は?
申し訳ないのですが、庶民向けなのではないでしょうか?
確かに再開発で周辺は今の雑然とした印象からは大きく変わります。
近くには瀬田や上野毛といった古くからの高級住宅街もあります。
また駅前の玉川高島屋S.Cの客層や品揃えを見るに、高級志向ではあります。
それでもどうしてもあの立地は、この物件がターゲットにしている層には向いていない気がするのです。
また、最近の高収入者層のタワー物件離れの傾向からしても、
オーシャンビューや都心の夜景が間近にあるわけでもないタワーに
それほどの人気が生じるとは正直思えないのです。
しかも二子玉川駅とこのマンションの間にある再開発エリアのⅡ-a街区は、計画が未確定です。
高い建物が建つのかも、またマンションが建つのかもわからないのでは不安です。
せめて計画がはっきりしてから検討したいと、高級志向のターゲット層ならそう考えるはずです。
そしてその結果がどうやら販売状況に表れているようです。
よく晴れた土曜日に、物件を対岸から撮ったのが上の写真です。
物件の足元に見える多摩川緑地では多くの若者や家族連れが水遊びやスポーツに興じておりました。
そう、二子玉川は行楽地として発展した歴史をもっています。
このマンションは、この緑地に遊びにくるような子育て世代が、ちょっと背伸びをして購入する、
そんな存在なのではないでしょうか?
それにはやはり価格が高すぎました。
と、述べたことろで既に販売真っ只中、そしてまだまだ販売は続きます。
しばらくその動向を見守りつつ、この再開発の完成を楽しみにしていたいと思います。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子