
このたび、2009年度の税制改正が正式に決定しました。
目玉となっていた住宅ローン減税についても既に発表されていた税制改正大綱の内容が
そのまま成立しましたので、昨年の減税額と比較して大幅な減税を受けられることになりました。
特に減税額算定の基礎となる年末の住宅ローン残高の限度額が
2,000万円から5,000万円に引き上げられ、所得税から控除しきれない分は
翌年分の住民税からも一定額までは控除できるようになったことのメリットは大きいです。
これにより、平均でも3,000万円を超える借入をしている首都圏のマンション購入者にとって、
ほとんどの場合で減税額が大幅に拡大することになります。
ただ、住宅ローン減税の拡充を理由に住宅購入を急ぐのは、どなたにとっても得策とは限りません。
そこで今回の『要注意な購入検討者』は、こうした“優遇税制”や“低金利”、“低価格”などを理由に
準備もなく、情報も不十分に、また購入する“能力”もないまま
“購入”に突っ走ってしまうケースに注目します。
と、結論を先に述べてしまいました。
つまり住宅購入には、購入する“能力”と“準備”、そして“情報収集”が必要ということです。
この“3点セット”をお持ちではない方が、さしたる理由もなく、
ただひたすらに“購入”にこだわるケースが相談の現場では時折見受けられます。
「賃貸は家賃がもったいないので購入したい。」
「低金利で低価格、住宅ローン減税も拡大の今こそどうしても購入したい。」
“購入”への強いこだわりのある方の多くが、決まってこのようなことをおっしゃいます。
この購入動機自体は決して間違いではありませんし、否定するつもりもありません。
しかし、それにこだわりすぎると、物件選びやローンについての情報収集を怠ったり、
自己資金もほとんどないのに購入に突っ走ってしまう、
もしくは身の丈を超えた購入に踏み切ってしまったりする傾向があります。
例えば「家賃がもったいない」ことにとらわれすぎると、購入にかかる費用を甘く見積もりがちです。
購入時の諸費用やローン利息、管理費、修繕積立金、固定資産税等だってもったいないのでは?
また、賃貸の最も大きなメリットは「住み替えが比較的容易なこと」です。
こうした費用負担や住み替えしやすさを考慮してもなお、購入するメリットがあると言えますか?
「低金利、低価格、優遇税制の今」にこだわりすぎると、自分のライフプランを無視しがちです。
自己資金の準備はできているのでしょうか?
優遇金利が適用されるような安定、継続性ある収入が確保されているのでしょうか?
また、今後のお子さまの予定や奥様の働き方など、ライフプランは描けているのでしょうか?
こうした点を無視すると、入居後まもなく家計が厳しくなったり、住み替えを検討、
もしくは住み替えたくてもできないことになる可能性があります。
“マイホーム購入”の意欲が強くなったら、今一度踏みとどまって考えてみてください。
購入する“能力”がありますか?“準備”はできていますか?そして“情報収集”は充分ですか?
もしわからなくなったらぜひご相談にお越しください。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子