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要注意な購入検討者③変動金利の利用予定者

先日、住宅金融支援機構が発表した『民間住宅ローン利用者の実態調査』によると、
先月上旬時点の回答で、「変動金利」の利用者が45.1%に達しました。
2年前の1月にはわずか10%弱、1年前の1月には20%強だったことと比較すると、
大幅に増加していると言えます。

ここ十数年、“変動金利”と言いながら店頭金利は2%台から“変動”しておらず、
優遇適用となれば1%台を維持してきましたので、
常にその低金利の魅力は住宅ローン利用者をひきつけてきたのですが、
一方で、この金利水準がほとんど変わらない2年ほどの短期間に
これだけ「変動金利」の利用者割合が“変動”することにはやや違和感を覚えます。
そして先月、最優遇金利適用後の変動金利が1%を割り込んだことにより
「変動金利」を選択している人が急増しているとしたら、
目先の低金利に惑わされているのではないか、と心配になります。

この『民間住宅ローン利用者の実態調査』ではさらに詳しく尋ねています。
「利用した住宅ローン決定に際して影響が大きかった媒体は?」という質問に対し、複数回答ですが、
約40%が「住宅・販売事業者」と回答し、約20%が金融機関と答えています。
ちなみに「FP、住宅ローンアドバイザー等の専門家」と答えた方はわずか4.4%です。
そして「利用した住宅ローンを選ぶ決め手」として約73%が「金利が低かった」と答え、
さらに変動金利の利用者の48%が「金利上昇に伴う返済額増加への対応」について
「返済額圧縮、あるいは金利負担軽減のため、一部繰上返済する」と答えています。
この時点で既に私の胸は痛み始めているのですが、それに追い討ちをかける調査結果は、
変動金利を利用した割合の最も多い年齢層は30代(37.4%)であり、
年収層は400万円未満(42%)であることです。ものすごく恐ろしく、クラクラします。
と、述べたこところで多くの方は「それのどこが恐ろしいの?」と思われることでしょう。

詳しくはぜひご相談にいらしていただきたいのですが、ここで端的に述べますと、
まず、変動金利選択に大きく貢献した「住宅・販売事業者」は買手の購入後の家計など
知ったこっちゃありません。彼らの目的はただひとつ、住宅を購入してくれたらそれで目的達成です。
よって、できるだけ低金利のローンを紹介し、その金利で試算した支払額を見て
購入検討者が「これなら買える!」とか「家賃並みの支払で買えるわ!」と思えばよいわけです。
そして次の貢献者、「金融機関」にとって、最も借りて欲しいローンは変動金利型です。
なぜならこのローンが最も「金融機関」のリスクが少ないからです。
変動金利や短期間の固定金利指定型ローンほど金利を大幅に優遇するのはこのためです。
また、低金利下における変動金利の弱点は、将来、金利が上昇し、返済額がアップすることです。
その弱点をカバーする、というか紛らわす魔法のキーワードが「繰上返済」と「借り換え」です。
では「繰上返済」の原資はどこから出てくるのでしょうか?
30代でこれからお子さまの教育費がかかり、子育てで奥様の収入が減る中で、
また失礼ながら年収400万円以下という収入の中で、
どうやって多額の「繰上返済」の原資を捻出するのでしょう?
しかも変動金利が上昇し、「借り換え」を検討する頃には、
とっくに長期金利はさらに高くなっているはずです。

住宅ローン金利や家計の将来を予測することは非常に難しいことです。
それだけに客観的な情報の収集が必要ですが、これもまた難しいことです。
住宅ローンのしくみと歴史、そしてリスクとその対処法は私が教えます。
また、将来予測しうる家計の推移とライフプランについてアドバイスいたします。
ぜひ購入を決めるその前に、ご相談にお越しください。


日時: 2009年03月10日 02:26

Life & Home Solusion 代表 西澤 京子Life & Home Solusion 代表 西澤 京子
CFP® 認定者 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・ 宅地建物取引主任者 住宅ローンアドバイザー
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