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物件の将来性

少し前になりますが、『高島平団地』の今を伝える報道番組を見ました。
昭和47年に入居開始となったこの団地の建物は築約40年となり、
本来なら既に建替えが望まれる時期を迎えています。
入居開始当初は人気も高く、相場よりかなり高い賃料でも入居希望者が後を絶たなかったようですが、
現在はなかなか空室を埋められず、また分譲部分も含め入居者の“高齢化”が問題になっています。

そうした中、近くの大学が一部の住戸を改修し、
留学生をメインターゲットに学生寮として利用することにしました。
入居した若者は、団地のコミュニティにも積極的に参加し、団地の活性化に大きく貢献しているのです。
そしてそれが日本人の学生ではなく、“留学生”が中心となっていることが“ミソ”です。
しかしそれでも、新しい入居者層の描ける高島平団地は、まずまずの未来を得たといってよいでしょう。

日本の少子高齢化は他に例を見ないレベルで進んでいることは周知の事実ですが、
それは特に集合住宅にもいえることであり、
古くなったマンションとそこに住む高齢者の“近い未来”を考えたときに、ぞっとすることがあります。
建物と一緒に住人まで一律高齢化しては、やはりその後のリスクは大きいと思います。
つまり、あらゆる世代に受け入れられ、また次の世代に住み継いでいける住宅こそ
“将来性ある物件”と言えるのではないでしょうか?
そしてそれはどういう物件のことをいうのか、既存の古い集合住宅に答えを探ってみる必要があります。

まず“画一的な間取りや共用施設”、これは入居者層を限定してしまいます。
そして“可変性に乏しい構造”、間取りや住宅設備の変化に対応できない物件は住み継げません。
最後に“空地の少ない敷地”、多くの建替え物件は敷地内に新しい住戸を生み出し、
それを分譲することによって建設費の大部分をまかなっています。

誰しも住宅購入にあたって、その住宅に自分が住まなくなったら他の誰かが住むもの、と
漠然としつつも思っているのではないでしょうか?
また、「いずれ子供が住む」とか、「10年住んだら売却する」とか、
明確にその物件の将来を描いている人も、自分さえよければ、という観点ではなく、
今一度本当にその住宅は“将来性ある物件”なのか、考えてほしいと思います。

単に“駅近”とか“希少性ある立地”、“超人気のタワーマンション”というだけでは
30年後、40年後を見据えた時に本当に将来性があるとは言えないと思います。

さらにデベロッパーが、将来建替えも取り壊しもできない古い物件が
あちこちで朽ち果てていくような街づくりをしないよう、
“将来性の無い物件”には「NO!]を突きつけていきましょう。

日時: 2008年08月26日 12:40

Life & Home Solusion 代表 西澤 京子Life & Home Solusion 代表 西澤 京子
CFP® 認定者 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・ 宅地建物取引主任者 住宅ローンアドバイザー
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