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久しぶりの『住みたい街探訪』は「代官山」です。
メジャー7のマンショントレンド調査でも“住みたい街”として
ここ数年ずっと10位以内に入る不動の地位を築いています。
特に若い世代に人気のこの街を久しぶりに訪れてみました。
今から20年近く前、当時スポーツウェアメーカーの商品企画室で働いていた頃、
私は何度となく「代官山」を訪れていました。
商品開発するうえでターゲットとなる若者が注目するショップが、多数存在していたからです。
ファッション雑誌で紹介されるお店も多く、
それを目当てにこの街を訪れる若者のファッションもまた、興味の対象でした。
コンサバな私にとっては、「代官山」にあるショップが扱うような洗練されていて、
流行をとらえつつも大げさでなく、シンプルで上質なファッションはそれはそれは憧れでした。
時々リサーチのついでにTシャツやパワーストーンのペンダントなどを購入しましたが、
なんとそれらは今でも愛用しています。
それから数年後、「代官山」は大きな転機を迎えます。
駅前にあった同潤会アパートの取り壊し及び再開発が決定、2000年8月、「代官山アドレス」完成。
当時私は不動産業界に身をおいておりました。
しかしながら仕事ががらりと変わって、「代官山」からかなり足が遠のいておりました。
あのうっそうとした木々に囲まれた古い建物が、そしてあの広大な敷地がどう生まれ変わったのか、
また不動産業者として、大変な高倍率で即日完売した「代官山アドレス」がどういう物件なのか、
とても興味がそそられたのですが、再開発後の街を見に行ったのは実は昨年のことです。
代官山駅に降り立ち、目に飛び込んできた「代官山アドレス」を見て、
正直、地味で味気ない印象を抱いてしまいました。
完成から街を訪れるまでの7年間、
東京では駅前再開発を中心として次々タワーマンションや大規模開発が行われるようになり、
物件を重ねるごとに進化を続けています。
最近では建物の外観にも個性が見られ、斬新なデザインが採用されているものも珍しくありません。
そのため、最近の物件がデザイナーズブランドの“ニューモデルスーツ”とすると、
「代官山アドレス」はお父さんの“ねずみ色の背広”という感じがしたのです。
そして街を歩き回ってみると、
20年近くも前に見て回っていたお店がほとんど残っていることに驚きました。
もちろん、新しいお店も増えましたし、またショウウインドウの中は大きく変わりましたが、
当時と変わらぬ客層を惹き付けながら、当時のままに残っているものも確かにあるのです。
以前、私がこの街で買ったアクセサリーや洋服が、
時を経ても流行に関わらず今だに身に付けられるように、
この街の「上質さ」「上品さ」は、多くの人をいつまでも
「この街に住みたい」、「この街を訪れたい」という気持ちにさせるのでしょう。
そして「代官山アドレス」は、そのシンプルで都会的で落ち着いた雰囲気のあるこの街のシンボルとして
さらなる時を経ても、ずっと変わらぬ存在感を示していくのではないでしょうか。
また5年後、10年後にぜひ訪れてみたいものです。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子