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借りたら返すということ

「借りたら返す」という当たり前のことですが、住宅ローンに関しては
あまりこの意味をわかっていないのでは?と思うことが意外に多く、頭を抱える昨今です。

とかく住宅ローンは「借りられる」ことに注目しがちで、「返せるのか」がないがしろになっています。
「私はいくらまで借りられますか?」「○○という条件で借りられますか?」
住宅購入検討者のローンに関する質問の多くはこのようなものです。
その時に私は逆に聞き返します。
「ではいくらなら返せますか?」
当たり前すぎて口にするのもどうか?と思っていたのですが、やはり言わずにはいられません。

民間の金融機関を利用する場合、希望の借り入れができるのか事前審査を受けることができます。
そして金融機関から融資の承認が得られると、それだけで皆さんは安心します。
「審査に通る」ということは、あくまでも金融機関が
独自の基準で決めた融資条件を満たしていただけであり、、
その人が返済可能であることを保証するものではありません。
それなのに審査に通ると、無意味な自信が生まれ、問題なく住宅が購入できると勘違いします。
でも借りたら返さなければならないのですよ。
「家賃の範囲内だから大丈夫」→「管理費や修繕積立金、固定資産税はどこから捻出するの?」
「一戸建てだから管理費とかいらないし・・・」→「一戸建てだって修繕や管理は必要ですよ?」
「これからは貯金をがんばるし・・・」→「今までできなかった貯金がなぜ急にできるのですか?」

夢のマイホーム、だからこそ何となくがんばれる気がして、
返済も出来る気がして、さらに繰上返済まで出来る気がします。
でもまちがいなく「気のせい」です。
これまでできなかった貯金は、住宅を購入したからといって急にはできません。
また、マンションの修繕積立金は定期的に金額が上がっていきます。
さらに固定資産税も新築物件を購入した場合、軽減措置があり、当初は安くなっています。
そのため、購入当初のランニングコストが支払い可能な範囲でも、
そのうち間違いなく負担が増えると思ってください。

もう一度聞きます。
その返済額、そして管理費やいずれ上がる修繕積立金と固定資産税、本当に払えますか?
ローンは審査に通ったら「上がり」ではありません。
「借りたら返す」、返済できるかが最も重要な判断基準です。
今一度慎重に家計を見直してみましょう。
定期的な貯蓄のできない人の住宅購入は危険がいっぱい。
まずは貯蓄体質の構築を。
貯蓄ができている人は、その貯蓄額と家賃の範囲に
すべての住宅費をおさえた資金計画をたてることに注意です。

日時: 2007年08月16日 23:08

Life & Home Solusion 代表 西澤 京子Life & Home Solusion 代表 西澤 京子
CFP® 認定者 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・ 宅地建物取引主任者 住宅ローンアドバイザー
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