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気になる「新価格」

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最近のマンション価格の上昇がどうしても気になります。
特に既に完成している物件が、販売する時期をあえて遅らせ、
「新価格」あるいは「新々価格」と銘打って価格を吊り上げていることには納得できずにいます。

製造原価や流通、広告等のコストの積み上げにより価格が決まる他の商品に比べて
不動産は需要と供給のバランスにより価格が決まる部分が大きいため、
同じコストで造られた物件であっても、
販売のタイミングにより価格が大きく変動することは充分ありえることではあります。
しかし、これまでの概念では「完成在庫」だったものが、
今年から「在庫ほど高値」というのは、本当にあるべき姿なのでしょうか?
そして都心の一部の地域の事態ならまだしも、郊外のあちこちでこの傾向が見られることには
「便乗値上げ」の疑いを抱かざるをえません。

思えばバブル経済はまさしく不動産の急騰が招いたものでした。
まるで日本経済全体が熱にうなされていたかのような景気と株高、不動産高、金利高・・・
後になってしまえば、「なぜあんな経済が異常な状態の時に、
わざわざ割高な不動産を皆買ってしまったのか?」と思いますが、
バブルの真っ只中にあっては「今手に入れないと二度と購入できない」という風潮がありました。
その全体的な気分みたいなものが「景気」なのですが、実に怖いなぁと思います。

実感はないけれど、現在戦後最長の景気拡大の中にある。
昨年より地価が上昇に転じた。
都心の好立地のマンション用地取得が難しくなってきている。
ゼロ金利解除と景気拡大で金利は上昇傾向にある。
・・・「今こそ急いでマンションを買わないといけない!」と思わせる状況が揃いに揃っています。
でもその論調、風潮、気分、あるいはデベロッパーの戦略に騙されてはいけません。
確かに地価は上がっているけど、個々の物件の立地がそれなりの需要と収益性をもっているのか、
希少性はあるのか、利便性の向上は見込めるのか、予定通りの開発が進むめどはたっているのか、
きちんと見極める必要があるのだと思います。

そして金利についてもしかりです。
長いこと低金利の時代が続きましたので、
特に若手の営業担当者や、金融機関の担当者ですら4%や5%のローンのイメージがありません。
そしてバブル以前にもローン金利が7%や8%だった時代があったことも知りません。
よって今だに馴染みのある1%台の優遇金利へ誘導しがちですが、
それが抱えるリスクとその可能性をも甘く考えていると思われます。
数十年の長い目でみれば、今はまだまだ低金利、長期借入の原則はやはり長期固定金利です。

未来は誰にもわかりませんが、過去から学ぶことはできます。
また過去から未来を予測することも、ある程度はできます。
あせらず家計と物件を見極め、豊かな将来を描ける住宅購入を共に目指しましょう。

日時: 2007年05月06日 22:39

Life & Home Solusion 代表 西澤 京子Life & Home Solusion 代表 西澤 京子
CFP® 認定者 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・ 宅地建物取引主任者 住宅ローンアドバイザー
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