Life&HomeSolusionは皆様の住宅購入のアドバイザーです。最近、偶然にも「家賃がもったいないので購入を検討している」人からたて続けに相談を受けました。
しかも、それぞれ事情は異なるのですが、
いずれも購入する住宅には10年から15年程度の期限付きで居住するそうです。
本来、住宅を購入する人のほとんどは「永住」を意識して購入します。
だからこそ30年とか35年といった長い住宅ローンを組むわけですが、
なんと、実情は住宅購入者の約6割以上が、
5年以内には住み替えを検討しているというデータがあります。
その理由は転勤や転職、子供の進学、離婚などですが、確かに転職や離婚が増え、
また教育の選択肢が増している現在の社会を考えると、なるほどうなづける内容です。
ただ、もしこれだけ住み替えの可能性が高いのであれば、
マイホーム購入はかなりリスクが高いということを意味しているのではないでしょうか。
家族数の増減に応じて、また勤務先や通学先に合わせて住まいを流動的に考えられる
「賃貸住宅に住まう」という選択肢は、今や最も効率的に思えるのですが、
賃貸住宅に住み続けることには依然抵抗感が強いように感じます。
その理由は「家賃がもったいないから」です。
購入すれば住宅は自分のものとなりますが、
賃貸は一生支払い続けても決して自分のものにはなりません。
貸主の所有物であるがゆえに、リフォームしたり、新たな設備を取り付けたりすることが原則できず、
例えば建具やクロス、キッチン設備やトイレ、浴室などを新しくしたいと思っても自由にはできません。
だからそんな自由にならないものに毎月お金を支払い続けることがもったいないと思うわけです。
では、購入したとして、売主に支払った金銭はもったいなくはないのでしょうか?
そしてそれよりも購入の際に支払う諸費用や住宅ローンの利息はもったいなくはないのでしょうか?
特にローンの利息はかなりの額になります。
例えば3,000万円を金利3%で30年返済で借り入れた場合、
30年間に支払う利息は約1,550万円にもなります。
前述した相談者のように、仮に10年しか住まないといった場合には、
先ほどと同じ条件で3,000万円を借り入れた場合、10年間に約800万円も利息を支払います。
しかも頭金や諸費用も払ったうえでのことです。
さらに固定資産税や都市計画税、
マンションの場合には管理費や修繕積立金まで支払わなくてはなりません。
また、住宅を購入しても住まなくなったら貸せばよい、売ればよいと考える人は多いのですが、
これも要注意です。
もし仮に住宅ローンを利用して購入した場合、
原則本人またはその家族が居住していることが融資の条件となっていますので、
残債があるうちは住まなくなったからといって、すぐ他人に貸すことが出来るとは限りません。
また、売却する場合、その可否は
住まなくなった時「いくらで売れるか」と「いくら住宅ローンが残っているか」次第となります。
もし売却時2,500万円のローンが残っているのに、2,000万円でしか売れなければ、
残りの500万円は自分で負担しなくてはなりません。
しかも仲介手数料や諸費用がかかるため、自己資金がなくては売却は不可能です。
よって、購入する時点で、その住宅に住み続ける予定でないのであれば、
まずは賃貸住宅に住まうことを検討してみるべきでしょう。
また、転勤や転職、お子様の進学等の予定が見込めるのであれば、
単純に「家賃がもったいないから」と購入することは控えるべきでしょう。
ただ、賃貸住宅には4人以上の家族が住めるような広い物件はまだまだ少ないうえ、
それゆえにあったとしてもかなり賃料が高くなります。
また、バリアフリー等高齢者の住居としての条件をあまり充たしていないものが多かったり
ペットが飼えない、ピアノが置けないなど
賃貸住宅ではなかなか思うような生活ができない場合もあります。
ですから、ライフスタイルをよく考え、
購入するならなぜ購入しなければならないのかを今一度よく考え直してみるべきでしょう。
「住宅選びは慎重に」そして「購入前には将来の家計の試算を」です。
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子