Life&HomeSolusionは皆様の住宅購入のアドバイザーです。前回も書きましたが、昨年の11月末よりマンション購入のお悩み解決「マンションってどうよ?関東版」、12月より「All About プロファイル」というサイトにて専門家として住宅購入検討者の無料相談に対応しております。
この無料相談への回答も合わせて80件を数え、
始めた当初に感じていた「端的な回答」への抵抗感にも随分慣れてきました。
しかし、最近の自分の回答を見ていて、「よく考えてください。」「見直してみてください。」といった
購入に否定的な内容が多いことに気付きました。
そもそも相談してくるような内容ですので、何かしらの不安材料を抱えているわけですが、
それにしても「ぜひ購入に向けてがんばってください」と言える内容がほとんどないことには
かなり残念な思いがします。
いや、そのこと以上になぜ前向きな回答ができないかの理由は、
やはり無料相談ならでは気軽さに問題があるように思えてならないのです。
住宅購入の相談に応じるための必要な情報は、かなり多岐にわたります。
年齢や年収、家族構成等といった基本的な内容はもちろん、
本当に重要なことはその人の価値観や希望、要望です。
その他、現在の家計の状況や将来の展望、予測される収支計画など、
とてもメールで送れるような内容ではありません。
しかも相談は一方的であるため、相談者が書いてきた内容の範囲で回答せざるを得ず、
とかく、「詳細がわかりませんので、具体的な回答はできません。」といった
条件付の、しかも一般論としての回答内容になってしまいます。
しかし、相談者は「○か×か」の端的な回答を求めていますので、
結果、どちらかというと「×」となってしまうわけです。
それは詳細がわからないからとりあえず「×」ということです。
これは相談者にとってはものすごくもったいないことではないかと思います。
以前、マンション販売の仕事をしていた時、
多くのお客様が購入すべきか否かの判断をする際、
親や兄弟、知人、友人に相談したいとおっしゃっていました。
その時、よくお話したことは、
「相談することは一向に構いませんが、
当事者以外の方に相談されても、ぜひとも買いなさいとは言わないと思いますよ。」ということです。
購入に際し、資金援助もしなければ所有権の持分も持たないいわゆる「部外者」は
たとえ親、兄弟といえどもたいていは「ひとごと」ですので、
家計や価値観などの詳細には踏み込まず、ただ安易に
「よく考えたほうがいいのでは?」とか「もう少し時間をかけて検討したら?」などといった
当たり障りのないことを言う傾向にあります。
それは自分が相談されたらどう答えるかを想像してみるとわかります。
たとえ親、兄弟といえども、住宅に関する希望・要望や価値観、具体的な資金計画や家計の状況など
誰も詳細を把握して回答などしないでしょう。
そして、もしむやみに購入を勧めて、買った後に問題が起こったら自分のせいにされては困るため
「もっとよく考えたら・・・?」といった曖昧な回答に落ち着くわけです。
残念ながら、今私は無料相談でそのようなある意味曖昧な回答をしています。
なぜなら詳細がわからないからです。
そして、相談者は匿名であるにもかかわらず、回答する私は本名で、連絡先まで明示しています。
無責任な回答が許されないため、情報不足の際には、まずは購入を見合わせるように勧めています。
これは私としてもとても不本意なことです。
本当に住まいの購入が心配だったら、またローンの支払いや家計に不安があったら、
無料相談ではなく、相談料を払ってでもきちんと情報を提供して相談していただきたいです。
マッサージに2時間で1万円かけるより、美容院で1万円かけるより、
数千万円の買い物で、数十年の支払いに対する相談の方がよっぽど大事ではないでしょうか?
無料相談に答えながら、無料相談廃止を強く希望するFPの独り言でした。
日時: 2007年01月08日 23:14
Life & Home Solusion 代表 西澤 京子